この時代

この時代には
わかりやすいことがほとんどない。

無知のわたしは疲れた。

解読する為に作られた、
第二の神経が、
いまにでも壊れそう。
いい加減に、
見栄を張る安い知性を
脱ぎ捨てるべきだ。

何がしたいのか、
何を見ているのか、
何を書いているのか、
何を、愛しているのか・・・・・・
純粋な眼差しで自分に問いたい。

わたしの時代を、
わかりやすく、
一歩、一歩、あるくのみ。自分の力で。

この時代に背を向けられても、
わたしの時代はいつもわたしと一緒。

寂しくない・・・・・・。


夜に・・・

わたしが
生まれた夜、
家の前の川では
白い月が流れていた。
とても、
静かなうつくしい夜であった。

わたしが
独りになった夜、
故郷の空に住む星たちは
慌てて引越しをした。
とても、
寂しくかなしい夜であった。

わたしが
旅に出かける夜、
線路の片隅に
赤いハイヒールが捨てられていた。
とても、
綺麗でこわい夜であった。

わたしが
海辺を歩いた夜、
一羽の傷付いたかもめが
小さな声で泣いていた。
とても、
自分とそっくりな姿を目にした夜であった。

わたしが
男に出逢えた夜、
路地裏、酒場には
萎れた薔薇一輪咲いていた。
とても、
素敵な忘れられない夜であった。

ねぇ!わたしの話はもういいでしょう?
次は、
あなたの話を聞かせて・・・もちろん、夜の話よ!

答えは?

脆い脳みそ、
鈍る感覚で
何を語ろうとしている?

大量に
流れ出す胃液、
次は、何を溶かしている?

重い瞼吊り上げ、
濁る瞳で
何を夢見ている?

雑念に
散らかされたこころで、
何を考えている?

何を、
何を・・・・・。

答えは
知っているよね!

その答えの
正解は?

・・・・・・・・。

言葉の中で溺れ、
言葉を汚したくない。

こころから、
言葉を愛したい。

それなのに、
出来ない。

海よりしょっぱい言葉の涙に
こころを錆びらせてしまったのだから。

女の子


































大人の、
不自然な斜めのポーズ。
子どもの、
正面を見つめる不思議な表情。

あの頃の子どもらは
今は大人になりました。

今・・・何処を見つめているのでしょうかね・・・・・。

エゴイズム

全てを捨てられる愛。

親友さえ、
父さえ、母さえ、
兄弟さえ。
 
全てを捨てられる愛。

自由さえ、
人生さえ、祖国さえ
命さえ。

全てを捨てられる愛。

魂さえ、
善しさえ、悪しさえ
世間の目さえ。

憧れる・・・・・。


人は、
自分のためだけに愛する。

自分へ捧げるために。

私、
そう思う・・・・・。