電線




















何を
繋いでいるのかな

何が
繋がっているのかな

何を
送っているのかな

何が
送られてきているのかな

私たちを繋ぐ
あれは、
時々
私たちを切断させ
時々
復活させ
時々
時代の流れを
意識を変える。


孤独の皮を身に纏い
ゆらゆら・・・
ゆらゆら・・・

繋いで
繋がる
空中ブランコ。

切り離したら
私たちは
消え失せるのかな

消え残るのかな

今日も
繋いで
繋げる
空中ブランコ。



入り口すぐそこ




















頼むよ!!
落ちるなよ!


落ちた!!
・・・・・

落ちた?
・・・・・
えっ?!
・・・・・
落ちてない

降りた。
下へ、
青い屋根と窓の間

ベランダが・・・・・
あるじゃないか!

あっ、また上った!!


入口すぐ下です

どうもお疲れ様です。





















何者にでも
なれる

何者にでも
変われる

何一つ
ぶれる心なく
誰かの
緻密な
魂を
掻き混ぜることができる。

何者にでも
なれる

何者も
支配する

何一つ
恐れる心なく
誰かの
執拗な
魂を
読み取ることができる。


嘘だ!

嘘だ!

何者の中には
何者にも
なれない
面を被った
うつろな
わたしがいるだけだ。

何者の外にも
何者にも
なれない
面を被った
うつろな
わたしがいるだけだ。

面は
面ではないことを
知る時が来た。





視線Ⅲ




















空を
見上げ
鳥を
星を
数えるしかない。

雨に濡れ
雪に埋もれ
風に剥がされるしかない。

木を
見上げ
葉を
季節を
数えるしかない。

人に捨てられ
吸い殻に焼かれ
不当に扱われるしかない。

そうするしかない

そうするしかない
・・・・・

声を
出してしまうと
壊されちまうのだから。





黙考




















苦しい
何処までも
苦しい

伸び続ける
哀れみ

お前を
隠す場所が
見当たらない。


悲しい
何処までも
悲しい

百年誓いも
水の泡

お前を
愛した憶えが
思い出せない。


お前の
凍りつく運命、
俺の
あざとい魂を
突き刺す
黒い角。

交差する・・・

鈍い痛みが
伝わる・・・

お前と
俺との
ねちっこい思考の中へ。

五角形の
巣の中、
角に埋もれ
黙考せよ!

お前を刺す
その角
俺を刺す
この角。

苦しむな
哀れむな
悲しむな
恐れるな

黙考せよ!

お前は俺で
俺はお前だ。