小人の唄
あなたは大きな木
あたしは小人。
あたしの亡骸を
あなたの足元に
埋めさせてもいいですか!
焚き火を熾し
小鳥達やコオロギ達
そよ風を招き
葬式宴会はお見事でした。
長髭詩人に惑わされ
二本の枝を折り
義足を作り上げました
あたしは大きくなりませんでした。
ギシギシ痛みが走り
歩けないのです。
あなたを裏切った罪
あたしの犯した罪
自閉心の妄想からの
歪んだ憧れは
とぎ澄ました刃となり
あなたの心を切りつけました。
年月が過ぎて
もしもあなたの足元に
一匹の青虫が
草笛吹いて唄いたしたら
どうか聞いてください!
そして、
許してください・・・。
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