片言日本語

かたことが、
がたんごとん。

かたむいて、
がたんごとん。

あれ?!
日本人じゃないの?
あれ?!
何処の国の人?

かたことが、
がたんごとん。

ゆらゆらゆれて
がたんごとん。

あれ?!
・・・・・
・・・・・。

どうしても
日本語の意味が
わからない時がある
どうしても
日本語で思うことを
伝えられない時がある
それは、
私が日本人じゃないからではない
・・・そこから、
逃げようとしているからだ。


不思議な世界

毎日夢を見る
見知らぬ人
見知らぬ街
見覚えのない風景などを。
その人が
好きになったり
嫌いになったり
その街で
彷徨ったり
暮らしたり
その景色を
眺めったり
悲しんだり・・・
夢の中で
私はいつも弱弱しく
何かを探しているよう。
私はいつも遠慮しながら
何かに振り回されているよう。

抜け出したい
自分を縛り付けている世界から

毎日夢を見る・・・
現実と変わらない夢を見続けている。
毎日の朝、
私は何とか始めようと綺麗に布団を畳む。
強く生きようと固く誓う。

この
不思議な世界を
斜めでもいいから
一人ぽっちでもいいから
自分の足で歩いていきたい。

毎日が
不思議な世界を生きる。

理由はわかりません

見ない、見たくない
左の眼が逃げています
何が
見たくないのか・・・わかりません。

見たい、もっと見たい
右の眼が歩き回っています
何が
見たいのか・・・わかりません。

二つの眼が喧嘩しています

もうすぐ、
左の眼は望む通り
見なくて済むのでしょう。

寂しくなった、
片方の右の眼は
何かに
気付くはずです。

私は、
今、
それが、
少し怖く、少し切ないです。

そして、
少しの少しだけ嬉しいです。

理由はわかりません

帰り路

疲れた一日を慰めてくれているのね!

今日も沢山汗をかいて働いたんだ。
手の指が膨れ上がって痛いけど、
少しだけ嬉しい気持ちになれるの。

働ける身体に、
周りの人々に、
社会に、
あらゆる環境に
感謝しているの。

嫌なことだって、
悲しいことだって、
怒りたいことだって、
辛いことだってもちろんあるよ!

でもね、
仕事を終え家へ帰る路、
しばらく立ち止まり
あなたを眺めると
何故か胸がいっぱいになるんだ!

自分でもよく理解できないが
何故か笑顔になれるんだ!

だからね、
まだ、
西の彼方へ行かないでね!
あと、
もう少しだけ
見上げていいでしょう?!

あなたも
わたしも
今日もお疲れ様。

形のない愛

見せようとしている
見せかけようとしている
形のない愛を・・・

見せびらかしている
本物だっと主張している。

無邪気で
無条件の愛には
形などないはずなのに、
見ようと
触ろうとしている。

深まってゆく闇の中
深まってゆく裏切りの中
深まってゆく秘密に目を瞑り
さらに強く愛を叫んでいる。

品物のように
新たに作ろうとしている・・・

それは、
自分を破滅させる
愚かな者の危険な芝居、
最も哀れなうそつきである。