別れの日

五月の見えない風の中へ
私の肺をつついた鳥が
飛んでゆきました。

血管を貫通する
嫌な針を
お口にくわえ
パタパタ
飛んでゆきました。

嬉しそうな
ちょっぴり悲しそうな
別れの日でした。