良心、
信仰、
犠牲、
道徳、
恐怖、
偏見からの脱出。

自由、
刺々しい自由の罠・・・・・。

カラス































カラス、
カラス、
黒いカラス。

この世が好き、
あの世が好き。

カラス、
カラス、
黒いカラス。

この世が憎い、
あの世が憎い。

カラス、
カラス、
黒いカラス。

この世で別れ
あの世で別れ、
真っ白悲しみ
真っ黒に
焦げちゃったのね・・・・・。



描いたLOVE




















娘、
「描いたLOVEは
明日になると
消えちゃうの?!」

私、
「さぁ、どうかな。多分消えるんじゃない?」

娘、
「・・・・・
消えないよ!見えなくなるだけ。」


見えなくなるだけか・・・。

追憶






























掴められない
僅かな希望と夢。

握り拳の中
あの時、
お前は
何を隠していたっけ・・・。

希望を育てられない未完成のハート、
夢の夢を知らない幼い魔法使い。

お前の
しわくちゃ伸ばせない人生へ
贈る言葉がみつからない。

真っ暗な明日、
自力で照らせといえる
自信もない。

俺は
不幸なお前を
適当に
同情している。

どうやら俺は
悲しむお前を
追憶の中へ閉じ込め
楽しんでいるらしい。

無惨にも
俺は
お前の
僅かな希望と夢を
踏みにじっていたのかもしれない。

しかし俺は
忘れた。

ハサミで切り取り
きれいに燃やした。

手品みたいに
跡もなく
消した。

お前には
お前の
追憶も
俺の
追憶もない。

あるのは
僅かな記憶障害と
平凡な貧しい幸せだけ。

俺には
俺の
追憶も
お前の
追憶もない。

あるのは
幻を追う影だけ。

満月の夜




















現れる


寄せられる


吸い込まれる


あ、

消える・・・・・

UFO。

鉄の紐

小宇宙、
私の体を
貸してあげるわ・・・

一生消えない痣、
あなたの
小宇宙を深く
彫り残して。

貪欲塗れ、
五体の歪み、
ドロドロとした悪の膿、
それでいいの。

重苦しい
鉄の紐を解かす
あなたの
それが欲しいの。

お願い!
ヤギの歌でも口ずさみ
あなたの本能が喜ぶがままに
鮫のような私の口の中で
一日中遊んで。

待ちに待った望みよ!

そして
股の奥に生えている
その
ナイフの
鋭い口付けで
私を
いかせて。

私の
ずる賢い理性は
ぬるいよだれ溢れる
黒い森が嫌い。
荒い吐息奏でる
赤い池が大嫌いなの。

でもね・・・
くたばれたいの。
恐ろしい瞳、
僅かな広がりをみつめ
みっともない笑いをこぼし
自由になるの。

自由になるのよ・・・自由に。




あんたとあたしの・・・

萎れてしまう儚さ

咲いてしまう汚らわしさ

萎れてしまう美しさ

咲いてしまう罪深さ

萎れては咲き、
咲いては萎れる。

あんたのそれと
あたしのこれ。

何かを恐れ
何かを恐れない。
何かを隠し
何かを隠さない。
何かを恥じらい
何かを恥らわない。

あんたと
あたしの
見透かされている仮面・・・
二つ重ねの
分かりやすい仮面。


傷つけあう無知さ

撫であう悲しさ

傷つけあう快感さ

撫であう弱さ

傷つけては撫であい、
撫でては傷つける。

あんたのそれと
あたしのこれ。

何かを犯し
何かを満たす。
何かを求め
何かを殺す。
何かを罪とし
何かを礼賛とする。

あんたと
あたしの
見透かされない仮面・・・
二つ重ねの
お見事な仮面。

飽きるまで

可愛らしい
白い粒。

甘酸っぱい
小さな粒。

美味しい
透明な粒。

ヒマラヤからの
贈りもの、
らっきょう!

らっきょう、
らっきょう!!

君を
口の中へ落とし
シャキシャキ
カリカリ噛みしめる。

仏さまの顔が
ふと思い浮かぶ。


ニンニク
タマネギ
ニラ
ネギ
ラッキョウ。
これらの五つの野菜はにおいがとても強いので
仏教では避けられているものです。
確かに、韓国にいるときも
お寺に行く事になるときは何日の前から
なるべく口にしないようにと母から言われました。

子どもの頃は、とにかく味もにおいも大嫌いでしたが
今はどれも美味しいですね。
最近はキムチよりもラッキョウを
毎日食べております。
サッポロドラッグストアに置いてあるラッキョウは
安くて美味しいです。

面白いのは、
ラッキョウを食べると気分が晴れます。
不思議とスッキリとします。
体が欲しているのかどうか・・・
いつまでラッキョウを
食べ続けるのかしら。

飽きるまででしょうね!


いつも




















あなたのいる街

あなたの働く街

時々
あなたに逢える街。

北の
蒼い屋根、
いつも
うつくしい限りです。


強い風の止まない今日、
わたしは
玄関先の
壁に背もたれ、
蒼い屋根の端っこを
見つめました。

あなたの住むこの街が
いつまでも
好きでありたい。

すべての
風景の中には、
いつも、
あなたがいます。

わたしと一緒に。

ありがとう!



秘密





















解れたボタンの糸を、
まつ毛の上に乗せた。

ほんの少しの重みで
地球は歪み、
わたしもまた、
歪んだ。

落ち葉に包んだ
抜いた奥歯を
水の底へ投げた。

ほんの少しの力で
月は揺れ、
わたしもまた、
揺れた。

違う、
違う事ばかり君はいっている
・・・・・・・

本当の事を
言ってこらん!私にだけ。

永遠を
どこに隠したのかを。

爆音

うねり、うねる

収まらないカオス

一夜の

ドス黒い夢。


エンドルフイン妄想曲
生身の実験台。

電力の垂れ流し
ワット、ブレーカー、ハート
感電の悲鳴。

アスピリン混じり
苦い汗を溜め、
聖水のように飲み干し
ゲロゲロ。

火花散る
ど真ん中全裸で踊り、
溶けて生き返る
ターミネーター野郎ども。

公衆トイレ
悪臭に勝つ見事な体臭、
南アフリカ製立派な
首輪千切り、
あれを、
それを、
やりまくっている。

一夜の

ドス黒い夢。

うねり、うねる

収まらないカオス。

困った

ぶらぶらと散歩する春の日。
まだ風は冷たいが、蕾を膨らませ土から
顔を出す植物達の力に感動しながら
あちらこちらを歩く。

気の向くままに、
嫌なこと、心配こと、難しいことなど考えず
自由なこころで歩いていると、
日々の溜まった疲れがすっとぬけていく。

しかし最近
散歩に出かけて落ち込んだ。

職場の人と何故かよく会うのだ。一週間の間、三人の職場の人と
会うだなんて、気まずいし酷く疲れる。バスの中で会ったときは
めまいがして足が震えた。

それほど苦手な人だったんだ・・・改めて思った。

悪口を言うようで、いい気分ではないが・・・・・
きっと相手の人も私と同じ気持ちに
なっていたのかもしれない。そう、お互いさまかもね。

偶然、思わぬ場所で思わぬ人と出会った時、
相手にもよるけれど、
私は自分の嫌な本性を知る。(特に相手の事が苦手な場合)
忘れていた別の自分の顔を見ることになる。

しかし、
相手は必ず分かっている。
私の嘘の演技を。

バカみたい。突然耳が熱くなり
顔は赤くほてり、じわじわと汗が吹き出る。
誰が見ても、すぐ分かるほど。


嫌だな!これから誰かと偶然会えませんように・・・こんな気持ちで
外を歩きたくないが本当の気持ちなので、
まぁ、会えませんように~。困った。

待ちながら・・・


















長いね。

光も、影も、道も・・・。

西日の注ぐ限られた魔法の時間。

ずっとずっと、
閉じ込められていたいね。

長いね。

30分待っているのに、
バスは来ない。


金魚鉢






















宇宙の半分が落ちました。

世界の半分が消えました。

さらに、
もっと小さな半分の宇宙が
死に行くのでしょう。

もっと小さな半分の世界も
沈み行くのでしょう。

うつくしい金魚鉢の中で、
浮かぶのでしょう。

死体となって・・・・・。


微笑み浮かべ
私を見つめているあなた!

私を、
逃がしてください。

努力?

北国の
4月の降る雨、
日陰の隠れ雪を溶かし、 
南の桜を連れてくる。

あと、少しで逢える。


久々の夜の雨です。
36号線沿いの我が家は雨の降る日、
車の水しぶきの音が絶え間なく聴こえて来ます。

私には今宵の雨は喜ばしいものではないのですが、
別れと出会いの交差する4月に不確かな希望を
薄っすらと伝えているかのように感じます。

緊張の続く日が多いです・・・
4月にも・・・。

一年で、一番安らぐ月は、
考えてみると・・・ないですね。

一日の中で安らぐ時間は・・・どうだろう。

何かが抜けているかも。
何かが足りていないかも。

つまり、「努力」ですね!

私には「努力」が抜けていて、
全然足りない。
何が言いたいのかよくわからないが、
何事も努力ですね。私には。

私は情けないほど頭が悪く、本当に面倒な女で、
大雑把です。

努力しよう!

楽しむ努力、壁をよじ登る努力、認める努力、覚える、聞く努力。
それから、
諦める努力、約束しない努力、さらに不真面目になる努力、
努力しない努力(?)

4月、
こころ穏やかにし、少しでも自分で自分を癒したいです。

これは、努力ではないです(笑)

今夜の雨が、何となく、
教えてくれたような気がします。
何となく、
こころが緩くなったような気がします。

ありがたい雨です。

沼ノ端

夕暮れの
しっとりとした風一つ、
寂しいうなじにくちづけ。

わたしに
触れないで、
構わないで、
あなたの
お家へ帰りなさい。 

小さな橋から、
一人、
静かな光を浴び、
沼で泳ぐ星達を見ていたい。

見上げる空には
雲の上まで
届きそうな煙突の塔。

白い煙は
気ままに踊り、
何処かへ消え行く。

美しい旗を煽りながら
天国へ向かう、
踊るアイヌの女のように・・・・・。

ハスカップの
唄う季節が訪れたら
お酒でも飲み、
星ひとつすくい、
あの風に持たせてあげよう。

偶然ではない
煙の空の下・・・
遠い、
沼ノ端。



違う

何と何は同じ?
空と海は同じ。

何と何は同じ?
星と石は同じ。

何と何は同じ?
土と木は同じ。

何と何は同じ?
花と人間は同じ。

何と何は同じ?
山と神様は同じ。

何と何は同じ?
一円玉と夢は同じ。

何と何は同じ?
人生と風は同じ。

何と何は同じ?
心と頭は同じ。


何と何は同じ?

・・・・・
あるさ・・・
まだまだあるさ!
でもね、
今夜は
これ以上、言いたくない。

結局、俺とお前は
同じじゃないから。

ここは、どこ






















道の先には海があり、
俺の家は、
すぐそこ。

俺の後ろを付いて来る君は
よそから来た者だね。

なじみのない低い足音、
君は、
夜ネズミのように黒く、
小さく、
汚い。

似合う・・・似合っている、
知らない君だが
君らしい。

俺は
この時間、
コンビニ弁当ぶら下げ
いつも
ひとりで
この道を
通る。

また、おいで
ここで会おう。

夜ネズミさん。