詩のない世界

言葉が
私の
心の中から
遠くへ
離れて行ってしまった。

待ち続けていても帰ってこない

言葉を
裏切った私は
もう二度と
言葉に逢えないのだろうか

心が寒い
とても寒い

私は
濡れた雪道に座り
両手で雪を掴み
汚れた心を磨こうとしたが
雪の真っ白な優しが怖くなり
走り逃げ去った
・・・・・
自分の愚かさを知った

心が寒い
とても寒い

詩のない世界は
地獄より恐ろしく
天国より儚い

詩のない世界は
愛のない世界

言葉がなけりゃ
詩を書けないだろうか
言葉がなけりゃ
詩を唄えないだろうか

心が寒い
とても・・・

しかし、
私の
傍にいる
あなたは
とても温かそう。

何故か私、
悲しくなるけど
もう、
あなたからは何も貰えないよ

失くした言葉が
いつか
雪と共に
帰ってくるのなら
この悲しみは
消えるのだろうか

凍るほど冷たい
この心を
冬は笑う・・・
くそ悲しい、
美しい笑顔でね。