三人の女とひとりの女、そして・・・・・

三人の女は
毎日のように
ひとりの女に
小石を投げていた。

三人の女は
毎日のように
ひとりの女の
陰口を言っていた。

そして、
もう一人の女・・・
ひとりの女に寄り添う女がいた。

もう一人の女は考えた。

三人の女に
小石を投げ返す方法を・・・。

もう一人の女は
ひとりの女と特別な力を持つ
石を手に入れた。

しかし
ひとりの女はその石を
こっそりと元の所へ戻した。

もう一人の女は理由を聞いた。
すると、
「痛みを痛みで返したくない。
目には目・・・バカな争いは嫌!」との事。

争い・・・
情けない争いの事態・・・。

もう一人の女は
ひとりの女を
ひとりにさせないと心から思った。





真実

真実の色を知ってる?!

真実の香り

真実の形

真実の感触

真実の声

真実の人間

真実のどれもが

影の中にあるような気がするの。

触れようとすればするほど

影の中へ深く逃げ隠れるの。

真実を望んでは駄目ね!

真実を言っても駄目ね!

・・・これだけが真実よね。


新しい毎日

毎回の事だが体調を崩すと健康の大切さを感じる。
周りに心配を掛け体だけではなく精神までが痛む。
原因はわからないが・・・今日は何とか食べれたので
少し元気も出た。
元気っていいね。
また新しい気持ちで始めよう!
気合を入れるのではなく、気合を抜いて・・・。

お寺の屋根

お寺の屋根は仏さまの手のひら
お寺の屋根は火の鳥の羽
お寺の屋根は懐かしい故郷の山
お寺の屋根は慈悲の重ね
お寺の屋根はカラスの一人部屋。


理由

けしてきれいではないからこそ
きれいにみえるときがある。
けしてよいひととはおもえないからこそ
よいひとにおもえるときもある。
きたないのも
くさいのも
わるいのも
ときにはいとおしいとかんじるときがある。
しごとをしてるうちに
こんなふうにおもえるようになった。
しごとをしているうちに
かたいうろこがひとつとれたようなきがした。

中途半端

呟いたり
撮ったり
妄想する。

楽しいのか?!

どうでもいい話を、
いつものことを、
誰もが知っていることを・・・。

中途半端な意識では
中途半端な事しか出来ない。

でも、いいさ!

これが私だ。

ある男がこう言った。

男「君、本当は人間が嫌いでしょう!」
私「え?!」
男「でも、好きになれるように努力しているよね!」
私「・・・・・・・。」
私は一人で月を見上げるしかなかった。

何の鍵?

どこを開けるのかわかりません。
何の鍵なのか忘れました。
いつから持っているのか・・・・・
憶えていません。

強い

私たちの土を奪っても、私たちの命は失わないわ!!

言葉はいらない。

祖国を捨てるつもりで日本へ来た。
振り向かないで、
さよならも言わず、
冷淡な気持ちで離れて来た。
二度と帰らない
二度と想わない
しかし、それは不可能。
忘れようとすればするほど
恋しく懐かしく、
逃げれば逃げるほど夢にあらわれる。
捨てられない・・・何もかもを。
捨てるもんじゃない・・・自分が死んだとしても。

一八年前、寺山修司を知った。
どれほど彼の詩に救われたか・・・感謝しきれない。
寺山修司の表現の中から私は確信した。
捨てても捨てられないもの、
捨てても生き残るもの、
捨てても自分を受け入れてくれるもの、
捨てても母の愛は永遠であることを。
(写真は寺山修司記念館、きらめく闇の宇宙の中から)

言い訳

忘れた!!大切な番号を。
そんな・・・
消したはずでは?!
そんな・・・
いい、忘れた方がいい。その方が心が楽だ。卑怯な奴・・・・・。


2匹

2匹はお互いのことを
よく知っています。
何故なら、
1匹でも3匹でもないからです。

ザンパノの涙

映画の最後・・・海辺で泣き崩れるザンパノの姿。
あの涙は痛い。とっても痛い。
人間のどうしようもない涙だからなのだ。
人は変われる!
しかし、それには何かの犠牲が伴う。
その犠牲は愛、必ずそうだと私は信じている。

どっちかの・・・

朝の、わたしは思います。
あなたは昼なのか、それとも夜なのか・・・。
夜のわたしは思います。
あなたも夜で、
今、どっちかの月を見つめていることを。



後退

漕げば漕ぐほど後退・・・

涙を流しながら笑うピエロ。

裸のまま人の目にさらされ続けている女神。

漕げば漕ぐほど後退、哀れな人生。


彼のシャツ


見るだけ・・・飲めません。


手遅れ

抱きしめられない。
手が届かない。
沼の中へ落とした瞳を探す。
もう、手遅れ・・・。
 冷たい・・・とても冷たい。
抱きしめられない。
心が届かない。
夜の雲を刺して月へ逃げた。
もう、手遅れ。


一生

生まれて死ぬまで、
一生、
処女のまま・・・君に憧れる。


静かな町に静かな力が眠っている。
騒がしい町には騒がしい力が散らかっている。
どっちらでもない町を歩きながら私は思った。
矛盾している世界のどこかで、
住める所さえ選べられない人々の事を。
恐れているのだ!
静かな力の強さを・・・・・・
騒がしい力の持ち主たちが恐れているのだ。

坂の上から

坂の上から太平洋が見えます。
ゆうべの亡き魂が
自由に流れているのも見えます。
坂の上から船も家も人も車も犬も猫も
全てが見えます。
見えないのは・・・そう、それだけです。



factory


表現はうんこ

詩人だけが詩を書くのですか?!
写真家だけが写真を撮るのですか?!
表現するものだけが、
表現しているのです。
皆が皆、表現しているのです。
それぞれの、
それぞれの中にある心の歌を・・・。
いいのも、わるいのもないのです。
うんこのように、
体の中から自然に出てくる排泄物なのです。
汚いか、
臭いかは
自分にしかわかりません。
もし、うんこを出せなくなったら・・・死にます。


その通り。


不自然

自然は自然のままでいる。
わたしは、
自然の中で不自然にいる。
不自然は寒い。
寒がるわたしは咳をする。
肺から青い吐息・・・不自然な青い吐息・・・。
寒い・・・・・。

紙の葉

色紙が葉っぱになりました。
葉っぱは木から生まれました。
木は何にでもなるのです。
季節になりあなたとわたしの庭で
鳥たちを育ちます。
紙になりあなたとわたしの手の中で
愛の言葉を伝えています。

誰もが秋だね!とつぶやいています。

死にゆく葉の季節です・・・。

めまい

苦手な広い空間、苦手な明るい場所、
苦手な人混み、苦手な高い所。
めまいがする。
めまいがする・・・しかし、安心した。
空が見える。


私は何を・・・・・。

私は何をしているのだろう・・・・・今、何をやっているのだろう!
落ち葉が悲しい目をしてこちを見ている。
楽しそうで楽しくない私を見ている。
見ないで!見ないでください!

ある古着屋の入口


大好きな36号線


朝ご飯


一歳

一歳の古い写真・・・君は今幾つになったの?!
一歳の白い物語・・・君は今どんな色の物語になったの?!
時が、時々聞いてくるの・・・
君は今、しっかりと生きているのか?って。


間違っても・・・

間違いなく、この中は暗いはず。
間違っても、この中には入りたくない。

記憶

想い出さない。
想い出したくない。
いや、想い出したい!
失くした日々を、失くした人物を、
失くした何年間を。
沈んで、溶けて、蒸発・・・
・・・蒸発、水たまり、記憶。



よじ登る。
意味もなくよじ登る。
それでいい・・・・・。
意味を見出してしまうと落ちこぼれるだけ。

任侠、義理、人情・・・

はい、灰皿です。

感謝を込めて・・・

もちろん、あなたのいるところにもあります。
もちろん、毎日見ていると思います。

いつもあなたに包まれ、いつもあなたに見守られ、
いつもあなたに救われています。

感謝を込めて、あなたのいるところまで流します。
僅かな一部ですがどうぞ拾ってください。

不便

不便な精神、不便な夜、不便な雨、
不便な自由、不便な平等、不便な法律、
不便な表現、不便な主張、不便な愛、
不便な誤解、不便な見た目、不便な言葉。
そして、
不便なギターケース、不便な洋服。
私には便利は似合わないらしい・・・。




もう一度行きたい港町


カラスⅡ

カラス、カラス今日は何を食べたの?!
白い、白い卵の殻を食べたよ!
カラス、カラス明日は何を食べるの?!
君の、君の青い帽子を食べるよ!
カラス、カラス私は食べないで・・・・・。

150円位の人間達と入れ替わってみたいな!・・・自動販売機の中から漏れる呟きでした。


夢Ⅱ

いかがわしく、安っぽいって?!
私には夢のある高い城に見えるけど・・・。

入口Ⅲ


くしゃみ

一枚の花びらが散った。
遠い恋人がくしゃみをしたからだ。
地球の花びらが散った。
私の心が枯れすぎたからだ。


別れ

静かな赤が静かに離れていこうとしています。
そして、静かな赤が静かに近づいてきています。
何かが始まろうとしています。
そして、何かが終わろうとしています。

木は木ではない

木は木ではないの。
沈黙のまま立ち続けている神様なの。
神様には特別な力などないの。
切られても折られても燃やされても、
無償の慈悲心で地上を見守っているの。
真実の愛のように、
とても、とても切ない神様なの。
木は木ではないの。

耳飾り

都会の三日月は眩しすぎて頭が痛いんだ。
夜空の三日月は遠すぎて心が寂しんだ。
猫の瞳の三日月は泣きすぎてひび割れたんだ。
私の耳飾りの三日月はほったらかしすぎて、
私から逃げ出したんだ。

ひまわりの声

ねぇ、耐えられない!・・・夜風は寒く、体は重い。
ねぇ、向けられない!・・・秋空は高く、顔は痛い。
ねぇ、お願い!わたしを置いていかないで・・・・・。

私はひまわりの種一つ、ポケットの中へ閉まった。