今夜も・・・

賢くもない頭で散々悩んできた

どうでもいいことばかりだ

多分これからも悩むだろう・・・

どうでもいいことを。

賢明な判断など望まない

今の

この瞬間の感情を信じる。

この感情を信じないと、

きっと私は無感覚の

無形のお化けになるだろう。

信じてあげたい・・・

うん、信じてあげたいんだ!

だから、

今夜も聴く。

Thom Yorkeの歌声をね。

理性というものが

世の真理というものが

不思議な形になり

すっと私の全ての感覚に伝わる。

それは

頭では説明できない。

心でも言葉でも説明できない。

ただ・・・聴く。

どうでもいいような悩みが遠くへ消える。

うん、消えるんだ!

枝を折る君は・・・

君の力で
折れそうな枝を
君は折っている。

君の力で
折れなさそうな枝を
君は折らない。

枝が折れる・・・

君の手に折られる。

どう?!

いい気持ち?!

あちらをみて
こちらをみて
枝、枝、枝だらけ・・・。

どんなに弱い枝でも
君の力よりは強い。

しかし
枝は君を折らない。

皮肉にも君はそれも知っている。

なんて悲しい君なんだ!

枝が折れる・・・

君の手に折られる。




渡り鳥

群からの巣立ち

群からの一人立ち・・・

生きるための目指す場所もなく

生き延びるための知恵もない。

あの海が

静かな声で呼んでいる

あの陸が

優しく手を振っている

群から離れ、

群から離れてこっちにおいで・・・・・!

思いっきり飛びたい

思いっきり渡りたい

しかし

羽は折れ、眼も明かない。

風も感じられず、鳴くこともできない。

季節の守り神が現れるまで

ちっとも動けない。

そう、

動けない

動けない・・・渡り鳥なのに。










国・・・

壁はない

差別もない

宗教もない

言語もない

不自由なのか

平和なのか

わからない。

戦わない

憎まない

盗まない

罰しない

楽園なのか

地獄なのか

わからない。





人が作った国・・・

国の端っこで

愛が泣く。


質問・・・

全くわからないので
何をどうすればいいのか
わからない。

それなのに
抑えられない不安な予感・・・
見知らぬ誰かが
今まで感じたことのない
冷たい空気を
私の頭へ吹き込んでいる。

きっと、
何かの間違いだろう・・・。

全く私は
そう、
わからない。

それなのに
心が痛む。

心が
混乱してしまい、
いまにでも
何もない
砂漠へ
逃げ出そうとしている。

きっと、
きっと、
何かの間違いだろう・・・。

絶対に
そんなはずがないように祈る。

間違いであってほしい
勘違いであってほしい

毎日のように
正体のわからない
冷たい空気に追われる私の精神。

何故か痛くて
何故か怖くて
何故か突き止めたくて・・・質問をする。

あなたに、
知らないあなたに質問をする。

小さな平和

訳もなく流れ落ちる涙を
瞼が抱きしめてくれました。

少し、
あと少しで、
瞼は、
夢の世界へ
涙を連れて行くのでしょう。

知らない世界は怖いので
いつもの狭い庭へ
涙を連れて行くのでしょう。

訳もなくあのひとが恋しく
訳もなくあのひとが
誰なのかもわからず
訳もなくむなしく
祈り続けています。

少し、
あと少しで、
こころは
現実の世界を
見ることになるでしょう。

・・・大丈夫です

・・・・・見えない光のぬくもりを
感じていますので・・・。

少し
あと少しで
訪れるのを信じています。

小さな平和を・・・・・。

その力、無為になるまで・・・・・

返事も待たないで屋根に登ったらしい・・・

自分勝手な態度をとる利己主義ものめ!

はかり知れない強さを見せつけようと、

屋根の上で月に向かって吠えている。

私は
悲しい・・・

そして、この世のその力が何より恐い。

神様さえ恐れているその膨大な力の数々、

原始には存在していなかったと思えたい力・・・

それは破滅の光、

それは蘇る光、

ああ!

永遠の誓い

美しい信頼

無垢な願いなどが

魂の中で泣いている。

いいだろう・・・・・

泣くがいい。

私は
その力の奴隷にはならない。

その力が

意味もなく流れる川になり、

静かに私の心を溶かしてくれるまで

私はその力の強さから

うつくしさから

目を瞑る。

毎晩

屋根の上で吠えていても

その力、

無為になるまで一人で道を行く。

違う方向

五本の指を広げ私が掴んだのは虚しさだ

五本の指を広げ私が掴めなかったのは真実だ

何を
どう理解し、
何を
どう考えればいいのか
何もかもわからなくなった。

十本の指を胸に重ねる・・・・・

わたしは
自分の
やるべき事を
出来る限り
やっているつもりだが
どうやら
訳の分からない誤解の影に
足を挟まってしまっているようだ。

とんでもない・・・
勘弁してほしい!

もし
あなた方が表現の自由を尊重しているのなら
表現するものの内面を掻き毟らないでほしい。

わたしはピエロじゃない

これ以上
違う方向へ走らないでほしい。

わたしは
あなた方のすべての表現に感謝している。

良い友達でいられることを願っている。

これ以上
間違った違う方向を
わたしは望まない。

表現と意思と生

特別なことをしようとは決して思わない。
特別なことなど私には用がない。

表現はうんこなので
うんこする生き物は皆何かしら表現していると思う。

それに気づくか気づかないかだけの話・・・。

娘が先ほど私に、
「ねぇ、ママはいつも全てのものには命があるというけど、
冷蔵庫にも鼻水をかんだティッシュにも命があるの?」と聞いてきた。
それには・・・・ないかな、あるかも・・・娘は混乱していながらも何となく
ふうん~と少しだけ理解している様子だった。
というのも、私が思う命というのは必ずしも生きている生き物だけに限らない。
人に自分の気持ちをわかりやすく伝えられないのは残念だが
人に自分のこの気持ちを理解してもらいたくて何かをやているわけでもない。
小さい時から毎日のように母から父から目には見えない
命のことを聞かされていたので
いつの間にかこんな私になっていた。

最近スマホで写真を撮りながらあらためて気付いたことがある。
当たり前の「命の事」を。

どうしてなのか私にもよくわからないが
どうしてなのかすべてのものに吐息を感じる。

だからと言って何かが見えたり何かを感じているわけではない。

はっきり言うが私は詩人でも写真家でも何でもない。
当たり前のようにうんこをしているだけなのだ。

私はうんこだ!

うんこがうんこの表現をしているだけなのだ。
あなたのうんこも表現しているし
また、あなたのうんこも何らかの表現をしている。
表現は作品じゃない。
下水道に流すもの・・・・・。

ただ、
一つの違いがあるとしたら
うんこの臭さ・・・自分の臭さを出すか抑えるかの問題。
自分のうんこの臭いは誰よりも自分がよく知っている。

わからないので歌う男

わからないので歌う

わからないので旅をする

わからないのでしかめっ面をする

わからないのにわかるように思わせる

わからないので歌う

わからないので飲む

わからないので朝に寝る

わからないのにわかろうとしない

わからないので行く

わからないので来る

わからないから

わからない女と

わからないまま

わからない世界で暮らす。

わからないので歩く女

わからないので歩く

わからないので躓く

わからないので一人になる

わからないので潜る

わからないのでわかったふりをする

わからないので歩く

わからないので書く

わからないので小さくなる

わからないので見る

わからないのでわかる人を怖がる

一日中

一日中

歩く歩く歩く

歩いてもわからない

本当は・・・・・わかりたくない。

穴を掘る

偽りの涙の穴

めまいの雑音の穴

こぼれる殺生の穴

時代の悪臭の穴

下水道を覗くケツの穴

女と男のその穴

穴を防ぐ死の穴

穴を掘り起こす欲求の穴。

これら以外の
穴が欲しい。

醜いままの
己をうつす鏡の穴が欲しい。

あるがままの
己をはがす穴の爪が欲しい。

掘って
掘って
掘りまくって
穴の中で
自由になりたい。

掘って
掘って
掘りまくって
穴の底で
踊りたい。

掘って
掘って
掘りまくって
それは
穴ではなかった事に
気付きたい。