曖昧

いつか
またねって
聞かれたくも
言われたくも
なかった。
さよなら、
達者でな・・・
これで
よかったんだよ。

真薬

いつ
どこで
誰が
何の為に
作っているのか
わからない。

誰が
どこで
いつ
何の為に
飲むのかも
わからない。

破れそうな
私の
心臓を治す
唯一の方法
それは
詩を
飲むこと。

副作用もなく
唯一
心臓まで届く真薬。

その
薬は
何処に
ありますか。

トモダチ

わたしは
私の
唯一の
友達。

いちばん
近くて
いちばん
遠い
たった一人の
友達。

半分

まるい月を
見上げるのが
怖い

片目を左手で隠し
半分欠けている
月を眺める

月は
私のすべてと
あなたの
すべてを
知っている

それに比べると
私は
あなたのこと
何も知らない
あなたもまた
私のことを
何も知らない

これでいいのだと
思いつつ
あなたのことを
半分
知りたいと
月に願う

知らないと
理解も
出来ないからね


詩のない世界

言葉が
私の
心の中から
遠くへ
離れて行ってしまった。

待ち続けていても帰ってこない

言葉を
裏切った私は
もう二度と
言葉に逢えないのだろうか

心が寒い
とても寒い

私は
濡れた雪道に座り
両手で雪を掴み
汚れた心を磨こうとしたが
雪の真っ白な優しが怖くなり
走り逃げ去った
・・・・・
自分の愚かさを知った

心が寒い
とても寒い

詩のない世界は
地獄より恐ろしく
天国より儚い

詩のない世界は
愛のない世界

言葉がなけりゃ
詩を書けないだろうか
言葉がなけりゃ
詩を唄えないだろうか

心が寒い
とても・・・

しかし、
私の
傍にいる
あなたは
とても温かそう。

何故か私、
悲しくなるけど
もう、
あなたからは何も貰えないよ

失くした言葉が
いつか
雪と共に
帰ってくるのなら
この悲しみは
消えるのだろうか

凍るほど冷たい
この心を
冬は笑う・・・
くそ悲しい、
美しい笑顔でね。