究極の幸福

元の所から
何一つ
持たずに、
元へ向かって
生まれました。

成長への
道のりは長く
険しく
くねくねと曲がり、
三歩進んでは
四歩下がる不思議な
道のりです。

ここに
今、
私はいます。

ここにいる私は
何千歩も
下がったまま
横たわっています。

元の
所を
少しでも知りたくて
すべての
エネルギーを
逆戻りにしてみました。

懐かしいです・・・・・

父と母が
縁側に座り
白い光を浴びながら
食事をしているのです。

ニワトリも
ヤギも
イヌも
食事をしているのです。

私はというと
棗の木の一番低い枝に座り
皆の姿を眺めています。

質素な暮らしでの
何とも言えない平和、
何とも言えない幸福、
そして
土のような静かな愛・・・。

そこに、
派手なものは
何一つないです。

強く主張し合えるものも
何一つないのです。

私は
小さな棗の実を
一つ採り
口の中へ入れました。

そして、
不思議な道のりへ
再び
戻ってきました。

嬉しいです・・・・・

このままでいいと思える
私の下がったままの
道のりが。

先の見えない元へ
ゆっくりと歩めるのは
私なりの
成長する愛への
素質な生への
魂の情熱かもしれません。

何度も
私に幸福の道を
教えてくれる
亡き父母に
今日も感謝します。


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