仮想の世界

私は信仰者でも瞑想家でもないが
時々、
私の魂が神様に尋ねるんだ!
「この世に、善良な精神で生きる人間はいますか?!」ってね。
神様は言う
「・・・祈りなさい!私ではない、
あなた自身に祈りなさい!そうすればわかるはず!」
神様は逃げ隠れるのがお仕事!
答えも提案も解決も、
何もしてくれない。
だから、神様なのかな・・・。

私は日々
精神というものを強く意識しながら生きている。
意識しても精神は無意識の領域が深いので自分には
コントロールする事が出来ない。
そう、不可能に近い・・・

しかし
微かに感じる。
精神のささやきを何処からか感じている。
その声は
昔から聴いていた声と同じ・・・孤独の声と似ている。

私は孤独を知っている
一番気の合う友達
母のお腹の中にいた頃から、
子供の頃からの長い付き合い・・・
二人きりの時は
何でも受け入れた。
喜びも悲しみも、明かりも暗闇も。
そして、善とか悪とかは
そもそもこの世には存在していないのだと確信していた。
しかし、
周りに人が増え
見る物が増え
所有が増え
考えが
言葉が増え、
私は説明できない苦しさを味わった。
少しづつ
心を壊した私は、
仮想の世界へ出かけるようになった。

その世界では
心が見えるので言葉がいらない
心が見えることで苦しむ事も争う事もない
その世界では
丸い魂が触れ合えるので傷つける事も
傷つけられる事もない。
生きる喜び、
悲しみの様々な感情表現が孤独と抱き合い踊れる。
そう、
ありとあらゆる全てが抱き合い踊る・・・

その世界の
それらは
愛でも芸術でもない
歌でも詩でもない
偽りのない裸の精神・・・
善良か悪か
美しいのか醜いのかそんな事で揉めない。

今の
現実の世界に
私の仮想の世界を重ね合わせる。
・・・大して変わらない!
わからないが・・・変わらない。

受け入れるか、
受け入れられないか、
その違いだけ・・・。
何を?!
・・・・・今、
その、声を聴いてみる。

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