帰る

一つの月
数え切れない星
私の心を照らす光。
一つの名前
数え切れない声
私の心を泣かす思い出。
こんなにも地上は
美しいのに、
こんなにも地上は
優しいのに、
どうして悲しいんだろう・・・
どうして、
胸が痛いんだろう・・・

私は
砂漠の一粒の砂、
オアシスへ運ばれたいと夢見る
無知な壊れた石。
自由に流れる風に憧れ、
思いっきり飛んでみたが
自由に心を切られてしまった。
風が笑う・・・
私を
丸裸にさせて風が高らかに笑う。

一つの国
数え切れない偏見
私の心を閉ざす言語。
一つの私
数え切れない私
私の心を試す私。

こんなにも地上は
広いのに、
こんなにも地上は
生きているのに、
どうして苦しいんだろう・・・
どうして、
息が出来ないんだろう・・・

私は
ごみ箱の紙くず、
希望を乗せた紙飛行機を夢見る
身の程知らずの馬鹿野郎・・・。
分かち合える心に動かされ
全てを放してみだが、
信頼に大切なものを切られてしまった。
心が泣く・・・
私を
丸裸にさせて心が静かに泣く。

一つの愛
一つの友情
一つの夢
一つの詩
一つの道
一つの真実
一つの世
一つの人生・・・
数え切れない間違いと
数え切れない別れを繰り返しながら
私は
私へ帰る。

敵でもあり味方でもある私へ帰る・・・

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