寝室へ入ろう




















足を絡ませ
肩を擦り合い
長い夜を
開いてみましょう。

唇が
渇きだしたら
昨夜残したままの
ウィスキーでも呑みましょう。

髪の毛を枕の奥へ沈ませ
何も見えない天井を見つめましょう。

この空間は
宇宙の何処よりも
うつくしいの。

静かに
伝えましょう
ゆっくりと感じさせましょう

もっともっと知りたい
もっともっと
わかりあいたい。

二人の
夢見る夜明けまで
二人だけの
話す声で
夜を埋めたい。

あたしは
あなたとしたいの。

自然に
心を並べ
正直で
誠実な
話がしたいの。

あなたの
旅の話でも
世間話でも
あたしの
同じ話でも
なんでもいいの。

二人の
夢見る夜明けは
離ればなれ
二人の
夢見る寝室は
いつも遠い。

0 件のコメント:

コメントを投稿