お気に入りの靴に
ポタポタと涙が落ちる。

洗い立ての黒髪
白い吐息、
淡いくちづけのように
霞む朝。

お気に入りの靴に
ポタポタと涙が落ちる。

曇る窓に
小指で描いたのは
傘を差した猫。

濡れたら、
雨に濡れたら消えちまうの。

口ずさむ歌に
冷たい頬に
寂しげな朝に
ポタポタと涙が落ちる。

雨の降る火曜日。

お願い!
私の小さな火を消せないで
・・・・・
ポタポタ・・・・・
チャプチャプ・・・ポタポタ・・・。





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