黙考




















苦しい
何処までも
苦しい

伸び続ける
哀れみ

お前を
隠す場所が
見当たらない。


悲しい
何処までも
悲しい

百年誓いも
水の泡

お前を
愛した憶えが
思い出せない。


お前の
凍りつく運命、
俺の
あざとい魂を
突き刺す
黒い角。

交差する・・・

鈍い痛みが
伝わる・・・

お前と
俺との
ねちっこい思考の中へ。

五角形の
巣の中、
角に埋もれ
黙考せよ!

お前を刺す
その角
俺を刺す
この角。

苦しむな
哀れむな
悲しむな
恐れるな

黙考せよ!

お前は俺で
俺はお前だ。


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