少年の月

ついて来るな!

僕は独りで行くんだ。

内側ポケットにナイフ
もっとも弱い者の
持ち物さ!

誰かを傷つけるふり、
自分を痛めるふり・・・。

聞こえるよ!
悪魔の指を鳴らすリズムが。

退屈な踊りを思いっきり披露すると
大人たちは目を光らせ喜ぶんだ!

何故かって?

面白いから、
ただ、面白いから・・・。

あいつらは、
大きな拳で
天使のラッパをぶち壊し、
永遠と笑っているんだ。
悪の為にね。

僕はもう、踊りつかれたよ!

夕暮れの捕獲、
野良犬の行き先を
僕は知っているが、
僕の行き先は
誰も知らない。

僕が決めるんだ
いいだろう?!

今まで通り、
これからも僕、独りで・・・
だから、ついて来ないで。

見つめている。
同じ場所で、
何も言わず、
照らし続けている。

僕を・・・
君だけが・・・。

その光、その良い顔、
僕は怖いよ!

僕の心の中に潜んでいる神様を
どうか許して!

もう、ついて来るな!

僕は独りで戦うんだ。

まともな大人、一人見つけるまで
僕は僕の信じる神と戦うよ!

だから、君はそこにいて。

天使のラッパが聞こえたら、
君のもとへ戻っていくからね。

その時まで、
僕を、待っていておくれ。

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