郵便局の前

雨降る冬の郵便局前、
傘も差さず
あの人立っている。

あの人、
知らない人。

雨降る冬の郵便局前、
手紙を出せず、
あの人迷っている。

あの人、
私知らない人。

だけど、気になる。
とても、気になる。

雨降る冬の郵便局前、
言葉を言えず、
あの人困っている。

あの人・・・・・
泣いている。

私も、悲しい。

雨にぬれた宛て先、
世界のどこかの国。

ねぇ、泣かないで!

あなたは、
あの頃の私のよう・・・。

雨降る冬の郵便局前、
傘の中、あの人と私。

何を話したのか・・・。

きっと、大丈夫。
これから何があっても。

冷たかったけれど、
両手から伝わるあの人のぬくもり。

あなたの
幸運を祈ります。


私は郵便局を通り過ぎるとき
こころがしめつけられるように痛みます。
宛て先のない手紙、
故郷への想い。
東京にいたあのとき 雨降る冬の日でした。
郵便局へ行き、「私、韓国へ行きたいです!」
と、言ったことがあります。
・・・・・バカですね・・・。

郵便局の前で困っている外国人を見掛けたら
声を掛けてあげましょう!。




0 件のコメント:

コメントを投稿