我慢

いつもは
「大丈夫だよ!」と明るくふるまう娘が今夜は泣いている。
「パパに逢いたい・・・!。」
「本当は毎日一緒においしい
納豆ご飯食べて、一緒に散歩して遊びたい・・・。」
というのである。
頭から布団をかぶりしくしくと泣く。
5分も経たないうちにすやすやといびき交じりの寝息・・・。

子どもは単純でわかりやすいと思ったら大間違い。
それは、大人が(私が)勝手に決め付けた事。
子どもはとても繊細な硝子、壊れやすい反面、
とても我慢強く、周りに気を使い、遊び以上の
エネルギーを大量に消費する。毎日、毎日が大変。

娘、「いつもは、我慢できたのに、今日は涙が出る。」
私、「泣いていいんだよ!大丈夫・・・。」
とあやしながら、
私の頭の中にはパンツを洗っている夫の姿。

普段、娘と過ごす私の一日は
大体自分の都合に合わせ、娘の都合などあまり気にしない。
いや、気にしてたら、24時間の生活リズムが狂っちゃう。
しつこく言わないと、漫画をいつまでも読み続け、
怒らないと、何も片付けない。
しまいには、夜寝る時間になると、娘は不機嫌になり、
ため息を漏らしては、ぶつぶつと私に文句を言う。
「どうして、寝なきゃいけないの?」
娘の大好きな夜を、私が奪っているかのように、
悲しい目をして私を見つめる娘。
もう、毎晩続いている。

深夜、
静かにいられる自分の時間を前にして、
口で忙しいと言う割には
別に、たいして忙しくもなく、
たいして、一生懸命に働いている訳でもなく、
心底、充実感満ち溢れる日々を過ごしているのでもない。
これでいいのかな・・・
本当に、神様に申し訳ない気持ちだ。

自分の事ばっかり悩み、
色々な事を我慢していた娘の気持ちに気づいてなかった。

いや、恥ずかしい。

何が大切なのか、今、思う・・・。

積もり積もった我慢は
風船のようにいつかは割れる。
良い我慢などない。
辛抱はあるけどね!

ちなみに、私は、飼い主が犬のおやつを片手にして
わざわざ微妙な時間を空け、
「待って!よ~し。」というしぐさが好きではない。
わざわざずっと我慢させる酷い場合もある。鼻の上に乗せてまで。
人にも、他の生き物にも我慢は良いことなのか、
どうなのか・・・(我慢の種類にもよるけれど)あまりいいとは思えない。

うん、思えないな。

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