投影




















日が沈むと
あなたのことを思う。

柔らかな
雲のような
あなたの魂、
一度でいいから
あなたに触れたい。

私の
知らない私を
あなたのもとへ
連れて行ってあげたい。

私の
知っている私を
下界の底から
引っ張り上げ
あなたの宇宙へ
飛ばしてあげたい。


日が沈むと
あなたのことを思う。

真理が
内面が
膀胱が
爆発しそう。

後もなく
消え去る魂なの?
曼荼羅のように
二度と逢うことのできない
あなたなの?

私は
美醜の分別がわからない
善悪の区別がつかない・・・

日が沈むと
あなたのことを思う。

自分の体の
何より
正直で
働き者で
怠慢で
怖い足。

それを
合わせて
あなたを
思う。

すべてが
すべてを
傷つけあう世を
踏みつぶしたいと思いながら・・・・・。

あなたが
首を振りながら
涙を流しているのが
見える。

日が沈むと
その涙が
私には見える。

静かに
静かに
私は
足を
合わせる。

あなたが
そこにいると
信じながら・・・。


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