たまねぎが・・

重い体を起こして
夕飯の支度をしようと
冷蔵庫を開いた。
豆腐一丁と卵、納豆
チーズ、たまねぎ、
にんじんと鶏肉。

これで何を作ればいいのかな
何も、作りたくないな
いや、何もしたくない。

でも、何か作らなきゃ・・・

まな板を出して包丁を握った
しかし、手が動かない。

白い・・・豆腐も卵も・・・白い
今日は特に白い。

病気といえない病気を患う
めんどくさい低気圧の押し寄せ。

あぁ、この体
何をどうすればいいのかわからない。

夫はギター弾きに夢中
娘は塗り絵に夢中
私は、この瞬間から
瞬間移動したい。

一瞬の催眠術
指を鳴らし
私を起こしたのは誰?

ボールの中、
溢れる水道水
たまねぎが
おきあがりこぼしのように
踊っている。

私は
にんじんを手にとって
パクパク噛みながら
たまねぎの皮をむきみじん切りした。

泣いてもいい
いくら泣いてもいい。

たまねぎを切っているのだから・・・・・。

夕食の時
家族3人、
いただきますのハーモニー。
ごちそうさまでしたの笑顔。

長いような
短いような
つらいような
ありがたいような
泣いたような
泣いてないような
諦めたような
諦めてないような
今日の一日。

明日はきれいに掃除でもしよう。
晴れますように・・・・・。

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