雪花

又しても、 
新しい夢を
見させようとしているのね。

もう、
騙されない。

白い花びら舞う
暗闇の中、
無垢の銀の世界
いつ見ても儚すぎる。

冷たい・・・
冷たい・・・

枕を追い潰す雪花

あぁ、夢であってほしい。
これ以上
わたしに夢を見させないで!

美しくも汚らわしいこの世へ
君は名残惜しいものが
まだ残っているのかい?

積もり積もって
時が来たなら消え行く
舞い降り咲いては
時が来たなら消え行く。

どうして、
この事を恐れているのかね。

雪花、
君の夢だけを見てちょうだい。

わたしには
これ以上見る夢がないのだよ。

ただ、
暖かい枕を抱いて眠りたい。

新しい夢を見させないで・・・。

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