女主人

言葉が分からず、ただ椅子に座り微笑んでいました。
締め付ける着心地の悪い格好
真っ赤なハイヒール、
どうみてもやぼったいわたし。
恥じらいを隠し切れず微笑むのは
つらい事でした。

時々、女主人は目を配り、様子を見ていました。
何を食べてあんな巨大な体になったのか・・・
椅子三個分、それでもお尻ははみ出しています
誰かが、メリー・ジェーンを歌い叫んでいました。
わたしは女主人の強い力に引っ張られ
あっという間に
男の懐に抱かれる羽目になりました。
男は興奮し過ぎて、思わず
入れ歯を落としてしまいました。
メリー・ジェーン男は拾おうとしましだが
腰の骨を折りました。
救急車に運ばれていたのです。

いったい、どういう事でしょうか!!

斜めのテーブル、男と女連中、
何やら下ネタを言っているらしく
女主人は涙まで流しながら
笑っています。
皆、狂ったように笑っています

女主人の裾にたばこの火が移り燃えているのに
笑っています。

激しく燃えていく女主人を見てたら、
可笑しくて、可笑しくて
わたしは笑ってしまいました。

いったい、どういう事でしょうか?!