異国の夜

異国の夜は
満天の星達が漂っても
輝いたりしない。
涙で滲むばっかりで
暗闇だけが
光っている。

私は、
勇気のない逃亡者
祈る天使の
スノーボールだけが
お供なの。

昔の私を知る者も
今の私を知る者もいない。
期限切れの
パスポート、
それだけが私。

異国の夜は
満天の星達が漂っても
輝いたりしない。
 
いつだって・・・  
・・・・・。          
夜空を見上げて、涙を流したことがある異邦人なら
きっと分かるだろう。
胸が罅割れる痛み、悲しみ。
一人ぼっちでも、恋人がいても常に寂しい
この寂しさは、人恋しさじゃない。

なるべく夜空を見ないようにしている
星が綺麗だとも思わない。
それでも・・・見上げる
言葉の要らない唯一の心の幼馴染だから。






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