年月を折り畳み、いつまでも道の上
布切れの体、一本足のかかし
解れているけど君にあげるよ
毛糸編みの襟巻き、友たちの証さ。

つまずいて、立ち止って歩いて行く道
君にも、俺にも、誰にもわからない
道なき道を探し歩く・・・
正しい道なんか、地図にはないのさ。

鶯鳴く春の日、蛍火舞う夏の日
振り向くな、後ろを・・・

転がる石のように、いつまでも道の上
とんがり帽子の赤い頬のピエロ
すり減っているけど、君にあげるよ
革の靴一足、友たちの証さ。

笑われて、泣かされて、歩いて行く道
君にも、俺にも、誰にもわからない
道なき道を求め歩く・・・
間違い道なんか、地図にはないのさ。

木の葉散る秋の日、星降る冬の日
振り向くな、後ろを・・・





誰もが道の上の巡礼者である。
ありとあらゆるものによっていかされている。
手を拝みたいくらいだ。

いまだに迷い道の多い人生ではあるが、
無駄ではない。

道化師のジェルソミーナのように、
歌い、踊り、愛し・・・
・・・歩いて行くのだ。











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