カナリヤへの唄

あぁ!男よ、
とうして聞く耳を持った無いんだ。

お前の優れた欲情、
お前の溢れる渇望、
お前の幸福への偽り、
お前の愛への無知。
・・・・・
お願いだ。
魂を、闇の中に放り投げないでほしい。

鳥かごの中を見るがいい
息を切らせたカナリヤ。

純金の首飾り、
純銀の腕輪、
葡萄一房。

意味の無い飾り、
上辺だけの美しさ・・・

これだけは知っておくれ。
お前を愛し続けた、
カナリヤ。
お前の為に唄い続けたカナリヤ。

あぁ、男よ!
欲望の墓に哀れみを埋めるのだ。
お前の生まれ変わった、
純粋な魂を霊魂に結ぶのだ。

鳥かごの中を見るがいい
息を切らせたカナリヤ。

次は、
お前の番だ。

唄え!!
何でもない、お前だけの言葉で。
血を吐いても、
いつまでも唄え!!

愛の序詩を・・・・・

唄え!!