バラㇺ (風)

東京の風は生ぬるい。

弱弱しく、女々しい。

恋に落ちそうで、

怖かったあの秋の夜、

風は何一つ揺らさなかった。

少しの乱れもないまま、

降り出した初時雨に

折り込まれ、

恋も風も消えていた。

なんの思い出も残さないまま・・・


北国の風は男らしい。

強くて、たくましい。

街路、恥ずかしそうに姫百合咲いた、

あの春の日

風は優しく抱擁してくれた。

心を奪われてもいい、

攫われってもいい。

降り出した霧雨に、

濡れ滲んだのは愛の声。

確かに聞こえた。私を呼ぶ声が・・・

風と風の間から・・・・・





風の多い北海道。

風は、韓国語 で バラㇺ と言う。

ちなみに、
バラㇺピウダ は、浮気をする、 バラㇺドゥンイ は、浮気心 と言う。
バラㇺケビ は、かざぐるまのこと。
 
意味の違う言葉(単語)は日本語にも沢山ありますね。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿