アカシアの香る道

恋人達は手を繋いで
ゆっくり歩く。

時折、立ち止り肩を寄せ
ささやく。

うつくしい・・・

屋根裏部屋の天窓。
私は覗き眺めていた。

早く、大人になりたい・・・

アカシアの木の下で
くちづけをしたい。

アカシアの香る
季節が訪れると、
恋人達を想い出す。

儚い恋のように、
咲いては、散って行く
アカシア。

私の恋こころは、
アカシアの香る道から
始まった。

天窓から、眺めていた
うつくしい恋人達の姿。

いまも、忘れられない。


小さい頃、
アカシアが咲くと、毎日食べていた。
アカシアの甘い花びらを。
そして、友達とキスをする。
誰の口が、一番いい香りだったか、
そんなくだらない遊びを、一日中真剣に遊んだ。
お腹を壊しては、また食べる。
・・・・・
大好きなアカシアの香り。
家の近いところに、大きなアカシアの木がある。

そういえば、一度も、好きな人とアカシアの木の下で、
くちづけしてないな~!
さてと、
ことしは、キスしてみましょうかな!








 

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