かくれんぼう 

人生は、煙の影。
ろうそく、一本分の幻。

濛々たるけむりが、
僕の目を覆う。

白い世界。
僕は迷子になり、
立ちすくむ。
しかし、僕は恐れていない。

りん、りん、りん・・・靡く、
風鈴のような声。

限りなく響き渡る・・・
ここよ!ほら、こっちよ!
見えない、攫めない。
君は一体、誰?

悪夢のような遊び、
僕はいつになったら、
君を、
見つけられるのだ。

ろうそくのろうが、
ゆっくりと流れ落ち
僅かにゆれる残燭。

灯りが消えそうで、
僕は怖いんだ。

このけむりが、
幻に変わる前、
本望の、
人生に帰りたい。

君と一緒に・・・・・

たから、もう、
隠れないで。

人生は、煙の影。
ろうそく、一本分の幻。

帰ろう!
僕達の灯り、生きるところへ。

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