遥か昔、
地上に逃れて来た神は、
誰にも見付からないように
それを、
土の中に埋め隠した。

生命の起源を論じる
学者達には、
あざ笑われる話だが・・・
殻の中から、
蛹は確かに見ていた。
それを・・・。

喜びの波動が
波のうねりのように、
一瞬にして、
凍りついた地上を走る。

神の
どのような事情であれ、
それは、
音も立てず密かに、
美しく誕生した。

神秘の化身として
・・・・・。

蛹は蝶に生まれ変わり、
力強く飛んで行く。

咲き誇る花々へと。












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