諸行無常

私じゃない私の中、私と違う私。

消滅しては、新しく生まれ
生まれては、消えゆく。

思考を止めさせる安らかな終わり。
我を抑えきれない苦しみの始まり。
自然摂理の変化する意味を問い続ける
無意味な存在。

点々と散らばる我。
必死で くっつけようと、
針を通し、空ろなこころを縫う。

繋ぎ目の、心の余りが見当たらない
徒労に暮れる日々の中、
手の施しようがない糸の塊、塊・・・
穴だらけのもろい意識がとどまり、
流転しない恐怖に襲われる。

何かで埋めさせようと、活字を打ちまくる。
何処かへ置き去りにされそうで、活字の迷路を走る。

足を止めても、止めなくても、
見えない力に引っ張られ、
万事が目茶苦茶にされ、他を非難する私。
戸惑う心理は、
明確な答えを求め哲学書物を漁るが、愚かな行為。
何もかもが移り行く単純な答え・・・・・
忘れては悩み、順応出来ないまま今が過去に変わる。

見えない原理を見ようと、
自分なりの努力をし、
徒し世への、僅かな意味を見出したい。

万物の真心に動かされ、
私と違う私に出会い、
常に変わり続ける自分自身。

消滅する、いつかの生。
私である私を知る。

いずれにしても、もろい塊の
自分にしがみつく馬鹿な真似はやめ、
無意味の意味を心と体で受け入れ生きていくこと。

それが私の諸行無常。















 

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