デジャヴ

昔、夢で見た景色を
ある日偶然、目にする時がある。

先週、久しぶりに夫の実家である穂別へ行き、
家族皆で平取町温泉へ出かけた。
平取町は初めて行くところで、
夫の、兄の奥さんの故郷。穂別からは車で30分程掛かる。
何処を見ても山は追いかけて来るし、
人影の無い道に咲き乱れる桜は、もったいないほどきれい。

平取に入り、しばらく走ると二風谷ダムの案内表示が目に入った。
確かに、草むらの奥の方に大きな川が流れているのがちらっと見える。
そのあとすぐ、
あっ!! えっ?? うぅ・・・・・
びっくりして思わず変な声を発した。
あのダムは、
20代の頃、夢で見たことのある‘‘ダム”
二風谷湖色と同じく、不思議な緑色の屋根 「二風谷ダム」。

どちらかと言うと、
私には凄く怖い夢だったので、はっきりと覚えていたのである。
縁もゆかりもない、初めての二風谷
ただ、気持ち悪いような、うれしいような・・・
何とも言えない気持ちのまま、二風谷の温泉「ゆから」へ行き、
温泉には入らず、一人でぶらぶらと鳥達の声を聴きながら
谷の公園道を歩いた。

せっかくだから、以前から興味のある
アイヌ文化博物館へ行きたかったが、
遅い時間になり行けなかった。 残念!!

日本に来て間もない初めの年、25歳の時かな?
多摩川の花見の帰り道、私と先輩、先輩の彼氏は
車に乗り小作へ向かった。
しかし道に迷い何度も同じ所をくるくる回る。

私は最初から道が分かっていたが、あえて言わなかった。
怖かったのである。

その辺りの景色が、写真に映し出されたかのように
記憶の中に収まっている。
神社の鳥居、大きな銀杏(イチョウ)、古い家屋、狭い路地・・・・・
説明出来ない不思議な感覚だった。
また同じ路地に車を回す先輩の彼氏、

‘‘行き止りなのに”・・・・・・

結局、私の道案内を、先輩は彼氏に通訳し何とか小作へ戻ってきた。

予知能力でもなく、大してあまり役にも立たないデジャヴ。
しかし、初めて会うのにもかかわらず、昔からの知り合いのような
親近感を感じる人に出会うときはうれしい。
滅多に出会わないが、そのような友達から時々、
デジャヴの瞬間を感じる。
そして、何故か夢の中で友達と、私の故郷で空を見たり、
小道を歩いたり、とても心地のいい時間を過ごす。
そんな夢を何度も繰り返し見る。

科学的な詳しい事は知らないが、
デジャヴには運命的な何かがあるかも・・・何も無いかも。


















 

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