追憶への線路




















あの日のこと、
あなたは
憶えていますか?

懐かしい
匂いが
線路を走って
汽笛を鳴らして
再び
あなたを
連れ去ろうと
しています。

何処へ
行くのですか

何処へ
帰ろうとして
いるのですか


あの日のこと、
あなたは
忘れようと
していますか?

薄暗い
物語が
線路を捻じ曲げ
汽笛を塞いで
再び
あなたを
襲い掛かろうと
しています。


あなたに
警告します。

線路の上に
夢や
希望、
明日などを
乗せちゃ駄目です。

丈夫な
あなたの
足だけを信じ、
自分の道を
歩き続ける人に
なりなさい。

この日を
思い出させる日が
いつか来るのでしょう。

追憶へ走る
線路を
笑顔で
見送る日が
いつか
来るのでしょう。

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