灯りの友




















渇いてしまえば
枯れると
思っていました。


彷徨い続けば
縛られないと
思っていました。


歩き続けば
道の先を
予見出来ると
思っていました。


少しの
努力をしてきたつもりでいました。

少しの
情熱も注いできたつもりでいました。


悩んでいる
ふりをしながら
思っていることを
思っていると
思っていました。


皆に
笑われました。


現実というものは
正直で強いものです。

足したり引いたりせず
逃げたり隠れたりせず
瞬きもせず
怖いほど今を
生き続けているものなのです。


私は
正直な現実が
好きではないので
夜の
灯りを
友にすることにしました。
友を愛せば
愛されると思ったからです。

心を集めている倉庫・・・
それは
灯りのともる
夜の
道の上にあります。

そこには
現実などありません。

あるのは、
灯りの友だけです。

思いの

心の

愛の友だけです。

しかし
残念なことは
明日には
消えてしまうことです。

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