彼は
輝いている
星の主人。

素敵な
妖精に囲まれ
幸福な時を
過ごしている王子。

彼のいる
惑星は
七つの罪のない
白い楽園。

叶わぬ愛も
妬む愛も
欲しがる
愛もない星。

彼に
近づけたら・・・・・
きっと、
私は
眩しさのあまりに
盲目になるだろう。


私は
彼の周りを
色も音もなく
漂う塵。

惨めな
感性を絞りながら
不穏な息を
奏でている屑女。

私のいる
惑星は
七つの罪なしでは
生きていけない楽園。

自慢する愛も
怠ける愛も
許されない愛もが
奪い奪われる星。

私に
近づいたら
きっと、
彼は
汚さのあまりに
へどを吐くだろう。

彼は
私の感性も
思想も
理解できず
存在さえ
気づかないだろう。

彼は
私の歌も
詩も
心も
魂さえも
塵のように掃うだろう。


私は塵、
永遠に
彼の妖精などにはなれない。

私は塵、

彼は
永遠に
私の星の
正体を知らないだろう。

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