月は何処に

月が無い。

冬の月は
あの空の扉を開けて
しつこく話をかけてきたのに
今は雲隠れ。

もう、嫌になったの? 私のこと・・・。

顔も見せてくれない。
声も聞かせてくれない。

夏の夜が短いのは私のせいね。

いいのよ、それで。
本当に それでいいの。

私のことが嫌いになっても、
私のことは忘れないでね。

生まれてから、一度も
愛された覚えが無いので、
今更落ち込んだりしないの。

私は平気。

でもね、
忘れ去られるのはとても悲しいの。



花の名前はミットナイトムーン。
月の代わりにみつめています。




0 件のコメント:

コメントを投稿